緊急シンポ「能登半島地震から考える原発のこれから」
- 日時:2024年1月28日(日)14時〜17時30分
- 会場:専修大学神田キャンパス10号館6階10062教室(定員180名)
- 住所:東京都千代田区神田神保町3丁目4−4
- 定員:180名
- 資料代:1000円(学生無料) カンパチケットあり(ぜひご協力ください)
- 申し込み:https://notosympo0128.peatix.com/ *事前にお申し込みください
1月1日に発生した能登半島地震では、海岸線が最大4メートルも隆起するなど、これまでの知見を覆すような規模・内容の地震となりました。この地震により、北陸電力志賀原子力発電所では、一部の系統の外部電源が失われるなど、危機一髪とも言える状況でした。
一方、今回の震源地とされ、最も深刻な被害に見舞われた奥能登の珠洲は、かつて関西電力と中部電力の原発計画がありましたが、住民たちの粘り強い反対運動もあって計画は凍結されました。もし珠洲で原発が稼働していたら、どのような事態を招いていたのでしょうか。アーカイブ映像も交えてながら、地震後に起きた事態を可視化することで、地震国・日本における原発について、今後のアジェンダ(議題)設定を探ります。
第1部
アーカイブ上映「原発立地はこうして進む 奥能登・土地攻防戦」(1990年 NHK 50分)
・問題提起:七沢潔さん(フリージャーナリスト・中央大学客員教授)
・現地報告:北野進さん(元石川県議会議員)*オンライン参加
第2部
シンポジウム「能登半島地震から考える原発のこれから」
・添田孝史さん(科学ジャーナリスト)
・井戸謙一さん(弁護士) *オンライン参加
・七沢潔さん(フリージャーナリスト・中央大学客員教授)
司会:白石草(OurPlane-TV)
ドキュメンタリー’90 原発立地はこうして進む 奥能登・土地攻防戦
能登半島突端の石川県珠洲市。財政難を打開するために1980年代に原発の誘致を始めた。関西電力は人口250人の高屋地区に担当者を派遣し、用地買収のための借地権交渉を進めてきた。発電所の用地をめぐる住民と電力会社側との攻防を、丹念に記録した問題作。(1990.05.23放送)「地方の時代」映像祭1990優秀賞、日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞(1990年奨励賞)
登壇者
七沢 潔(ジャーナリスト/中央大学法学部客員教授)
元NHKディレクター。沖縄、原発、戦争に関するドキュメンタリー番組を制作。著書に『原発事故を 問う~チェルノブイリから、もんじゅへ』(岩波新書、1996年)、『東海村臨界事故への道~払われな かった安全コスト』(岩波書店、2005年)、『テレビと原発報道の60年』(彩流社、2016年)など。
北野 進(珠洲市在住/志賀原発廃炉に!訴訟原告団長)
珠洲原発反対運動に関わり31歳で石川県議に三期務め、その後、石川県平和運動センターの事 務局で平和運動に携わる。2011年4月より珠洲市議を二期務め、「志賀原発を廃炉に!訴訟」原告 団長も務める。
添田 孝史(科学ジャーナリスト)
元朝日新聞記者。原発と地震について取材を続け、2011年5月にフリーに。福島原発事故の国会 事故調査委員会で協力調査員として津波分野の調査を担当。著書に『原発と大津波 警告を葬った 人々』(岩波新書)「東電原発事故 10年で明らかになったこと 」(平凡社新書)などがある。
井戸 謙一(弁護士/元裁判官)
1979年に裁判官に任用。裁判長として、2006年に志賀原子力発電所2号原子炉運転差止請求事件 で運転の差し止め判決を下す。現在、多くの原発差し止め訴訟の弁護団に参加している。
白石 草(ジャーナリスト/OurPlanet-TV代表)
放送局勤務を経て、OurPlanet-TVを設立。311後は、原発事故に関する取材を重ね、『徹底検証!テ レビは原発事故をどう報道したか』『映像ドキュメント・東電テレビ会議49時間の記録』などを制作。 著書に『ルポ・チェルノブイリ28年目の子どもたち』(岩波ブックレット)などがある。
共催:OurPlanet-TV、専修大学ジャーナリズム学科、早稲田大学GEC(ジャーナリズムとメディア表現)
後援:日本ペンクラブ、中央大学法学部映像ジャーナリズムゼミ