福島第一原発事故から14年を迎えた3月11日。「柏崎刈羽、再稼働するな」「汚染水の海洋放出をやめてください」などと書かれたプラカードを手にした市民ら200人が東電前に集まった。
この抗議行動は、東海第二原発を運転している日本原電前と、福島原発を運転している東京電力前の二箇所で毎月11日に行っている合同抗議行動で、3、11以降、今回で138回目となる。「東電は責任をとれ!」などと抗議の声を上げるとともに、東日本大震災や原発事故で亡くなった人に対し、追悼を行った。
8歳の時に、福島県いわき市から東京都内に避難した鴨下全生さんは、父親の祐也さんが、避難した国家公務員宿舎の明け渡しを求められ、東京都から裁判を起こされていることを切々と訴え、「事故から14年が経ったが、いまだに闘い続けなければならない状況」と声を振り絞った。また自身が原告となっている福島原発被害東京訴訟の控訴審で、国の責任が認められなかったことについて触れ、「論理では勝てている。あとは世論だけです。どうか世論を大きくして、最高裁で勝たせてください!」と呼びかけた。