「家父長制をぶちこわせ!」「すべての人の人権まもれ!」「あらゆる差別に反対しよう!」
「国際女性デー」の3月8日、女性の権利向上を求めたウィメンズマーチが行われ、女性約800人が渋谷の街を練り歩き、声を上げた。
「国際女性デー」は、アメリカのニューヨークで女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こしたのが起源となり、1975年に国連が制定したもの。紫のテーマカラーは、「正義」と「尊厳」のシンボルとして、1900年代初頭、女性参政権運動を展開したイギリスの参政権団体「女性社会政治連合(WSPU)が使用した色だという。
「国際女性デー」をめぐっては、近年、妊娠中絶やピル、性暴力への意識の高まりから、20代の若い女性を中心に関心が高まっており、参加者は昨年の1・5倍以上。「女性の貧困をなくそう」「2人とも改姓しない選択肢を」「中絶の配偶者同意をなくそう」など、思い思いのプラカードを掲げながら、渋谷の街を歩く人々に呼びかけた。
地方出身の女性の本音を発信する「地方女子プロジェクト」代表の山本蓮さんは、地方からの女性の流出が止まらない要因について「背景には、ジェンダーの不平等があると思っています」と課題を指摘。デモへの参加について、「ジェンダー平等への思いを持った人がこんなに集まって、元気をもらえた」と語った。デモを主催したウィメンズマーチ東京の実行員である竹内さんはデモ終了後、「3月8日だけじゃなく、365日、共に連帯して頑張っていきたいと思っています」と抱負を述べた。