2024/07/03 - 10:51

最高裁、旧優生保護法は違憲〜除斥期間適用せず

旧優生保護法もとで、障害などを理由に強制的に不妊手術をされた障害者らが、国に損害賠償を求めた5つの裁判の上告審で、最高裁大法廷は3日、旧優生保護法は違憲だとして、国に賠償を命じる判決を言い渡した。また、不法行為から20年経つと損害賠償請求権が消える「除斥期間」については、「適用するのは著しく正義・公平の理念に反する」と判例を見直し、5つの訴訟全てで一審原告側を勝訴とした。

最高裁で審理の対象になっていたのは、札幌、仙台、東京、大阪の高裁で出た5つの判決。国は2019年に被害者に一時金320万円を支給する救済法を施行したが、これを大きく上回る被害者1人当たり1100万~1650万円の賠償責任が確定した。

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