東京電力福島第一原子力発電所に貯まった「ALPS処理水」をめぐり、原水爆禁止日本会議らでつくる「ミライノウミプロジェクト」が26日に記者会見し、海洋放出をただち停止するよう求める国際署名を開始したことを明らかにした。
原子力資料情報室の松久保肇事務局長は、放出しているのはれっきとした「低レベル放射性物質」だと指摘。廃炉は実現の見込みがないまま放出を続ける計画であり、国と東電は無責任だと訴えた。
また福島県平和フォーラムの引地力男事務局長は、「事故から13年経つが、今の2万人以上が避難を続けている。」として、復興半ばであることを強調した上で、国内外の非難に反して強行したこをは許せないと力を込めた。
同プロジェクトでは1月から、「ALPS処理水」の海洋放出中止を求める国際署名を開始しており、4月に経済産業省に提出する予定だ。