東京都練馬区の大泉ジャンクション(JCT)から東名高速道路までのおよそ16キロメートルを地下トンネルで結ぶ東京外かく環状道路事業をめぐり、住民らが事業認可の取消を求めている裁判の第19回口頭弁論が5月24日、東京地裁で行われた。
今回の期日では、調布市陥没事故をめぐる、国側が提示した事故再発防止対策への反論が行われた。報告集会で、陥没事故の現場近くに住む原告の丸山重威さんは「(国に)解決する気がありますか?と聞きたい」と批判。武内更一弁護士は、国の提示した事故再発防止対策は技術的な根拠を欠く「精神論」と指摘すると、これまで「事故防止能力がないのに(工事を)やっていたということ」と強く抗議した。