放射線による人体や環境への影響が危惧される劣化ウラン弾が4月下旬に英国からウクライナに引き渡されたことをめぐり、16日、市民らが劣化ウラン弾を使用しないことを求める署名と請願書をイギリス大使館、ロシア大使館、ウクライナ大使館に提出、また、内閣府に対し申し入れを行った。
記者会見で、署名呼びかけ人のひとりである生田まんじさんは、英国大使館からは受け取りを「断られた」とし、ロシア大使館とウクライナ大使館については、郵送で提出したと報告した。また、内閣府に申し入れを行い、内閣府担当者は、19日から広島で開催されるG7サミットまでには「伝達する」との回答した。
劣化ウラン弾が使用された紛争地で取材を行ったフォトジャーナリストの豊田直己さんは、劣化ウラン弾がもたらす健康への影響、環境への影響について「わからないことが沢山ある」としたうえで、「わからないこそ、市民の命、健康を優先しなければならない」と訴えた。