1月12日、防衛省は、馬毛島基地建設に関する環境影響評価(アセス)を公告すると同時に、本体工事に着手した。この動きに対し、反対する市民ら約60人が、首相官邸前で緊急の抗議デモを行った。
馬毛島は種子島の西約12キロに浮かぶ小さな無人島。離着陸訓練(FCLP)を行う基地として2本の滑走路や管制塔、火薬庫などを整備する計画だ。
主催のひとり杉原浩司さん(武器取引反対ネットワーク:NAJAT/STOP大軍拡アクション)は「地元の種子島・西之表市民はずっと強く反対していた」と訴え、それを無視した動きに対し「許せない」と強く抗議した。
種子島の市民グループ「馬毛島情報局」三宅公人さんは首相官邸前デモに対しメッセージを寄せた。「こちらでもお昼に反対集会が開かれました。多くの人が集まり、馬毛島の自然を守ろう、種子島の静かで平和な暮らしを守ろう、戦争は嫌だ、と声を上げました」とした上で、「負けてはいられません。共にがんばりましょう」と締めくくった。