国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ調整委員長や、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長らが30日、東京五輪の会場整備の確認のために、「大井ホッケー競技場」を視察した。東京五輪の全43会場の内、完成しているのは、「大井ホッケー競技場」含めてまだ6施設。今日の夕方からは、マラソンを札幌で開催する案などが議論される調整委員会会議が開かれる。終始和やかな雰囲気の視察の中、森会長は、時おり厳しい表情を見せていた。
今回視察したのは、IOCと組織委のメンバーら約100人。女子日本代表チームの選手らが出迎えた。メディアに公開されたのは、IOC委員がピッチで選手と交流したり、観客席の最上段に上がり、会場内を見渡す姿で、会場の設備などの説明はなく、報道陣からは「視察というより遊んでいるように見える」「何を見せられているんだろう」という声が漏れた。
IOCらはこの後、東京五輪の会場となる「有明テニスの森」や、「新国立競技場」を視察し、夕方から東京都や国を交えた会議を開く。しかし、メディアには会議の冒頭のみが公開され、会議の中身は非公開となる。
マラソンと競歩を札幌で開催する案には、都が反対している他、各方面から反対の声が上がっている。市民も緊急デモを行う他、札幌市民がネット上で開催反対署名をスタートした。
関連リンク
「IOC緊急抗議デモ!」反五輪の会
https://hangorin.tumblr.com/
東京都
https://www.2020games.metro.tokyo.lg.jp/news/2019/1016_2943.html
【ネット署名】「東京五輪におけるマラソンおよび競歩 札幌市での開催に反対します」
https://bit.ly/2q5wnny