2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は16日、五輪32競技の競技スケジュールを発表した。五輪史上最多の339種目である上に、暑さ対策や米国のテレビ放送時間への配慮などから早朝から深夜まで競技が続く。選手やボランティア、観客に過酷な競技スケジュールとなった。
主な競技のスケジュール
競技時間の表をダウンロード
決勝戦は午前中に集中
多額の放映権料を支払う米国のテレビ局に配慮した結果、陸上9種目や、バスケットボール、ビーチバレー、女子バレー、競泳などの決勝戦は午前中に行われる。決勝戦は夕方から夜に行われるのが一般的で、選手には厳しい環境だ。
暑さ対策で早朝スタート
注目された男女マラソンは、暑さ対策のために1時間前倒しして、午前6時にスタートすることが正式決定した。男子50キロ競歩は、午前5時30分スタートと最も早いスタートとなる。さらに、プログラムは深夜にまで及ぶ。23時以降に終了するのは、開閉会式と5競技(バトミントン、バスケットボール、サッカー、ハンドボール、バレーボール)。選手だけでなく、ボランティアや観客の負担も大きい。宿泊や交通手段などが大きな課題だ。