2020年東京五輪の開幕まで24日であと2年となることに先立って、東京五輪開催に反対する市民らが22日、渋谷でデモ行進を行った。
デモを呼びかけたのは、東京五輪開催に反対する研究者や市民らがメンバーの「オリンピック災害おことわり連絡会」。これまで五輪問題を考える勉強会や集会などを開催し、今回が初めてのデモとなった。
この日のデモには約100人が参加。デモ出発は夕方5時であったが、手元の温度計は36℃を超えていた。参加者は「灼熱地獄だ東京五輪。本当に死ぬぞ」などとコールし、「東京五輪はおことわり」と書かれたバナーを広げて街行く人びとにアピールした。
同会のメンバーで、一橋大学の鵜飼哲教授は、多額の放映権料を払う米国のテレビ局に配慮した結果、真夏の開催となっている五輪を批判。「灼熱地獄で死人がでるかもしれない。五輪開催をあきらめるしかない」と五輪返上を訴えた。スポーツジャーナリストの谷口源太郎さんは、国際オリンピック委員会(IOC)も東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会も選手のことを考えていないと指摘。「選手は疎外されて、スポーツそのものがどこかにいってしまった」と批判した。
関連サイト
オリンピック災害おことわり連絡会
http://www.2020okotowa.link/