原子力規制委員会が福島県内のモニタリングポストを撤去する計画を進めていることをめぐり、県内で子育て中の母親らは18日、福島県危機管理部に対して、設置の継続を求めて内堀知事宛の要請書を提出した。
この日県庁を訪れたのは、子どもの健康や安全を考える福島の女性たちを中心に結成した「モニタリングポストの継続配置を求める市民の会」のメンバーで、いわき市や福島市、郡山市、三春町の母親など8人。東京電力福島第一原子力発電所の廃炉が終わるまで、モニタリングポストの役割は終わっていないとして、原子力規制委員会に対して、設置の継続を要請することや、知事と意見交換する場を設けるように要望した。
同会の共同代表でいわき市在住の千葉由美さんは「子どもの場所から撤去されてしまうことが不安だ。知事には県民の声を聞き、国に対してきちんと主張して欲しい」と訴えた。要請書を受け取った成田良洋部長は「規制委員会に対して、強引に進めず、丁寧に進めてくださいとお願いしている」と説明した。
モニタリングポストは原発事故を受けて、学校や保育園などを中心に設置された。原子力規制委員会は今年3月、避難指示が出た12市町村以外にあるモニタリングポスト3000台のうち、国の除染基準である毎時0.23マイクロシーベルトを下回る地点の約2400台を2020年度末までに撤去する方針を決定。自治体から要望のあった19市町村で住民説明会が開く方針で、25日に只見町、7月16日に喜多方市での開催が決まっている。
「モニタリングポストの継続配置を求める市民の会」は、現在、インターネット上で署名を集めている。
住民説明会が開かれる19市町村
福島市、二本松市、本宮市、国見町、大玉村、郡山市、須賀川市、三春町、小野町、白河市、泉崎村、中島村、会津若松市、喜多方市、北塩原村、金山町、只見町、南会津町、いわき市
【署名サイト】モニタリングポストの継続配置を求める市民の会(6月30日締め切り)
https://www.change.org/p/%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AE%E7%B6%99%E7%B6%9A%E9%85%8D%E7%BD%AE%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%82%8B%E5%B8%82%E6%B0%91%E3%81%AE%E4%BC%9A-%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%92%E6%92%A4%E5%8E%BB%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84
関連リンク
モニタリングポストの継続配置を求める市民の会
http://monitoringpost.blogspot.com/
住民説明会について(原子力規制委員会)
https://www.nsr.go.jp/activity/monitoring/jumin_setsumei.html