経済産業省原子力安全・保安院は17日、関西電力・大飯原発(福井県大飯町)と北陸電力・志賀原発(石川県志賀町)、北海道電力・泊原発(北海道泊村)の発電所周辺の断層状の亀裂「破砕帯」について、専門家からの意見聴取会を開いた。
複数の専門家から、大飯原発と志賀原発について、「活断層を否定する資料がなく、現地調査をするべきだ」との意見が相次ぎ、保安院は急遽、調査を行うか検討中だ。専門家からの相次ぐ意見に、原子力安全・保安院の黒木慎一審議官は、「重たいものと考えている。意見をふまえて対応していく」と話し、現地調査は避けられない状態にある。
大飯原発については、本来であれば、7日に行われた意見聴取会で審議する予定だったが、関西電力が保安院に十分な資料を提出しなかったため、2週間後の審議となった。
関西電力は、定期検査からの再稼働作業を行なっている大飯原発4号機について、18日に原子炉を起動すると発表している。