中野区最大の「自然公園」であり、市民に親しまれてきた「平和の森公園」。中野区が五輪に向けてスポーツ公園化する計画に対して、区民からは反対の声が上がる中、15日からは公園の樹木の伐採工事が始まった。
17日に公園を訪れると、工事エリアを囲う白い鋼板の外にも、樹木を伐採する音が鳴り響いていた。工事エリアでは、4台の重機が稼動し、急ピッチで樹木の伐採工事などを行っていた。
中野区は2年前に公園の改修計画を公表。園内の樹木約1万7000本を伐採し、300メートルトラックや大型体育館、バーベキューサイトなどを建設する計画だ。
自然公園としての機能を守っていきたいと開発に反対する市民団体「緑とひろばの平和の森公園を守る会」のメンバーで中野区在住の岩村信弘さんは「工事の音を聞き、悲しい気持ちになった。緑を残したい」と静かに話し「住民監査請求の結果が出ないまま樹木が伐採された。怒りが湧いてきました」と区に対して憤りを募らせた。
同団体は、1月25日に中野区役所前で抗議アクションを行う予定だ。
伐採された木
関連リンク
中野-緑とひろばの平和の森公園を守る会
http://peace-woods-park.society.ne.jp/
中野区・平和の森公園再整備基本設計
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/504000/d023319.html