江東区内の父母らでつくる「NO!放射能『江東こども守る会』」は、6月7日、都庁で会見し、江東区の汚泥処理施設「東部スラッジプラント」近くのグラウンドの土から高濃度の放射性セシウムを検出したと、独自調査の結果を発表し、都と区に施設周辺の除染作業や、さらなる調査を求める緊急要望書を提出した。
「江東こども守る会」は、神戸大学大学院 海事科学研究所(放射線物理、放射線計測)山内知也教授に、調査を依頼し、5月21日~25日の3日間、江東区内複数個所において、放射線量計測と土壌調査を実施。その結果、江東区にある汚泥処理施設「東部スラッジプラント」周辺で、高い放射線量を確認。付近のグラウンドでは、1平方メートル当たり23万ベクレルのセシウムを検出した。山内教授は「放射線管理区域からの持ち出しが制限されるレベルのものが、子どもたちが遊ぶグラウンドにある」と早急な現地調査を訴えた。
「江東こども守る会」は、「東部スラッジプラント」の汚泥処理過程において、放射能漏れを起こした可能性が高いとし、原発災害の二次被曝が発生していると指摘した。「江東こども守る会」代表の石川綾子さんは、「子どもたちに天災なのだから、被曝するのを我慢しろと言うのは納得がいかない」と、都と区に早急な対応を求めた。
【資料】
放射能汚染レベル調査結果報告書、緊急要望書
http://bit.ly/mkNwsd
NO!放射能『江東こども守る会』
http://koutoumama.jimdo.com/
撮影:西中誠一郎
編集:OurPlanetTV