2020年東京五輪・パラリンピックのエンブレムを選び直すため、組織委員会に新たに設置された「エンブレム委員会」の第2回会合が6日、都内で開催され、再公募する際の応募概要を公表した。再公募については、18歳以上であれば誰でも参加できるなど、撤回されたエンブレムの選考を大幅に見直したものとなった。
今回の再公募では、デザインの経験やデザインコンクールなどの受賞歴は問わず、日本国籍を持つ18歳以上であれば、誰でも応募できる。日本在住の外国籍の人でも応募可能だ。また、10人以内のグループで応募することも可能で、その場合は、代表者一人が上記の条件を満たしていれば、その他のメンバーは18才以下の子どもであっても、参加可能となっている。先生と生徒のグループや親子など、多様なグループが応募できるようになる。
委員長の宮田亮平東京芸大学長は、前回の選定過程では、公募要件が厳しく、デザインコンクールなどの受賞歴を持つデザイナーらに限られていたことや選考過程が不透明だったことを批判。エンブレムンのコンセプトも定めず、“スポーツの力” “自己ベスト・一生懸命” “革新性”“日本らしさ・東京らしさ” “世界の平和” “インクルージョン(一体性) ““未来志向” “復興“といった8つのキーワードのみを提示した。「多くの人に愛されるエンブレムにするために、みんなに応募して欲しい」という。
ただ、多数の応募が想定されることから、提出のフォーマットや送付方法などについて、まだ決まっていないという。郵送で受付けた場合、作品の受け付けや管理にかかる経費は数百万円かた約1億円にのぼる見通し。一方、インターネットで受け付けた場合も、セキュリティシステムなどを構築するために3000万円〜4500万円かかるという。
今後、作品の受け付けなどについて検討し、10月12日頃により詳しい応募要綱を公表。12月7日に応募を締め切り、来年春頃に、新たなエンブレムを決定する予定だ。
組織委員会「エンブレム特設サイト」
https://tokyo2020.jp/jp/emblem-selection/
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