安倍首相が私的に設置した有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」が15日、集団的自衛権行使の憲法解釈見直しなどを提言する報告書を安倍首相に提出した。
首相は国家安全保障会議(日本版NSC)4大臣会合を開いた後、18時に記者会見し、新たな法整備や憲法解釈変更に意欲を表明した。
会見に合わせて、集団的自衛権に反対する市民ら約2000人が首相官邸前に集まり「解釈改憲絶対反対」「戦争反対」と抗議の声を上げた。
「若者を戦場に送るな」と声をあげていた中村昌子さん(68歳)は、子どもや孫のことを思い抗議行動に参加した。「これからの日本が本当に心配です。戦争なんてとんでもない。」と話した。
仕事帰りのスーツ姿でかけつけた並川さん(32歳)は、「同世代で子どもがいるお母さんたちは、自分の子どもが戦地に行くような状況が生まれるのではと心配している。行く人の命をどう思っているのか。ゆるせない。憲法を守ることで、日本を守って欲しい」と訴えた。
この日の行動を呼びかけた「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」は、6月17日(火)に日比谷野外音楽堂で集会を行う予定だ。
5月15日 安倍内閣総理大臣記者会見
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0515kaiken.html
報告書全文
http://www.ourplanet-tv.org/files/140515anpohouseikon.pdf
解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会
http://kyujokowasuna.com/