東京23区は、特別区という中途半端な立場にあるため、担当する記者も少なく、行政や議会はほとんど取材されていません。そこで、OurPlanetTVでは、23区の区政比較するプロジェクトをスタートしました。その第1弾は、区議会ホームページの比較です。調査したのは、大学生のインターン。ウェブサイトに掲載されている情報を徹底比較し、0?2点のポイント化して、ランキング化してみました。その結果、以下のような順位となりました。
1位 荒川区 44点
2位 品川区 42点
3位 文京区 41点
4位 杉並区 40点
5位 港区 目黒区 豊島区 39点
8位 葛飾区 38点
9位 板橋区 練馬区 中央区 江東区 37点
13位 足立区 36点
14位 大田区 墨田区 世田谷区 34点
17位 江戸川区 千代田区 33点
19位 中野区 31点
20位 北区 台東区 28点
22位 渋谷区 新宿区 27点
<大学生の感想>
サイトの情報を点数化した結果、1位と最下位の差は大きく、17ポイントもの差が出た。
1位となった荒川区のホームページは、やや古い構造であるものの、シンプルで情報が得やすいサイトとなっている。特に、本会議だけでなく、委員会の審議も録音の上、音声をネット配信していた。他に、委員会の音声や映像を公開している区はなく、情報の公開に対する積極性を感じた。
区によって差があったのは行政視察情報と議長交際費に関する情報である。前者は9区が掲載、後者は12区が掲載していた。両方掲載していたのは、荒川区、品川区、千代田区、新宿区だった。特に議長交際費は、議長ががどんな交際費支出をしているのかをすぐに把握でき、非常に重要だと思った。
インターネットで議会中継を行っていたのは、渋谷区、中央区、千代田区、中野区を除く19区と、思ったよりも多かった。ただ、視聴する環境に制約が多く、どのようなパソコンやブラウザでも視聴できるよう、今後の改善が望まれる。
最下位は渋谷区と新宿区となった。実際に閲覧してもらえれば分かると思うが、この2つのホームページは非常に地味なつくりとなっている。街は賑やかに装飾されているのだから、区のサイトにももう少し趣向を凝らしてもよいのではと考えてしまった。情報量も少ない。
なお、子ども向けに配慮したページ作成をしている議会が少ないことにも驚いた。ただでさえ若い世代の政治離れが嘆かれている今日、これではますます興味を沸かなくなってしまう。大人の務めとして、子どもたちに若いうちから政治などに関心を持ってもらえるような工夫をしていくべきだと切実に感じた。
荒川区 品川区 文京区
杉並区 港区 目黒区
葛飾区 豊島区 板橋区
練馬区 中央区 江東区
足立区 大田区 墨田区
江戸川区 世田谷区 千代田区
中野区 北区 台東区
渋谷区 新宿区