政府・与党が今週中にも安全保障関連法案の成立を図ろうとする中、14日夜、国会議事堂前では、法案に反対する大規模な集会が行われ、約4万5000人(主催者発表)が集まり、「強行採決、絶対反対!」「安倍はやめろ!」と叫んだ。
抗議行動を呼びかけたのは、「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」と「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)」。月曜日の夜にも関わらず、国会前には、赤ちゃん連れの家族や高校生、大学生、スーツ姿の会社員などの層から戦争を知る高齢者まで幅広い世代が集まった。
抗議開始から1時間もたたない内に、警察の鉄柵や車両のバリケードが決壊。参加者が道路いっぱいに広がり、ペンライトやプラカードを掲げながら、「戦争反対」「安倍政権の暴走止めよう」と声を上げた。
名古屋からかけつけた40代の男性は、「戦後70年で一番の転換点となる1週間かもしれない」と危機感を強め抗議を続けた。抗議の最後に、SEALDsのメンバーで大学3年生の本間信和さんが、日本国憲法の前文を読み上げた。本間さんは、「憲法と民意をここまで愚弄した政権は初めてと言っても過言ではない」と安倍政権を批判。法案の廃案と安倍政権の退陣を訴えた。
国会正門前での抗議行動は、18日まで連日行われる。
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「絶対止める」~安保法案の抗議連日続く
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