「自殺に追い込むな。命を守れ」
「長期収容止めろ」
東日本入国管理センター(茨城県牛久市)に収容されていたインド人男性が自殺し、収容者が長期収容に抗議するハンガーストライキを行ったことを受けて、2日、東京入国管理局(東京都港区)前には市民が集まり抗議行動を行った。
抗議は日本の人権問題に危機感を抱いた数人がツイッターを使って呼びかけた。約70人が集まり、「入局管理局は人権を守れ」と声を上げて、長期収容の中止と医療体制整備などを求めた。
インド人男性の自殺を受けて、4月15日から始まった収容者の集団ハンガーストライキは、一時約140人が参加するなど大規模なものになったが、東日本入国管理センターが、施設内に献花台を設置し、食事を取るように説得。ハンガーストライキは22日に終わった。献花台は1週間設置されて撤去されたという。
しかし23日には、一部メディアが入管の医療体制の問題を報道。昨年6月に、東京入国管理局に収容されていたトルコ人が虫垂炎の手術後、患部の痛みを訴えていたにも関わらず約1ヶ月放置され、診療に関する手続き文書が改ざんされたとした疑惑を報道した。OurPlanetTVの取材に対して、東京入国管理局は、「虚偽記載はなかった。報道の一部は事実ではないが、個別事案については話せない」と回答した。
抗議を呼びかけた一人である高橋さん(30代)は、「長期収容で医療体制も悪い。拷問だ」と東京入国管理局を批判。長期収容をやめるように求める署名をネットで集めていて、現在約6000筆が集まっている。署名は、法務省と東日本入国管理センターに提出する予定だ。