スリランカから来日していたウィシュマ・サンダマリさんが2021年3月に、名古屋出入国在留管理局の収容施設内で亡くなってから4年。命日の6日、東京都品川区にある東京出入国在留管理局前には、学生や市民ら30人が集まり、真相究明を求め声をあげた。この日は、名古屋、大阪でも追悼が行われた。
ウィシュマ・サンダマリさんは2020年に、オーバーステイを理由に名古屋の入管施設に収容され、その後、体適切な医療を受けられず、33歳の若さで亡くなった。「クルド人難民Mさんを支援する会」事務局の周香織さんは、医療の提供を求めても、拒否した入管を批判。「これが虐待死と言わずして何というのでしょうか」と声を上げた。
また、難民支援団体「BOND」の降旗恵梨さんは、ウィシュマさんの遺族が起こした裁判で、ウィシュマさんの尊厳を理由に、国側が監視カメラ映像の提出を拒んでいることを激しく非難。「あなたたちに、ウィシュマさんの尊厳を口にするな!」と怒りをぶつけた。「BOND」の真栄田早希さんは、「入管や政府のやり方、姿勢が変わるまで、私たちは絶対に諦めません」「ウィシュマさんが幸せに生きられた社会を目指して、ともに声を上げ続けましょう」と訴えた。