2024/09/20 - 11:32

警察の職務質問「記録なし」〜レイシャルプロファイリング裁判で判明

肌や目の色など「外見」を理由に、警察が「犯罪予備軍」のように職務質問をする「レイシャル・プロファイルング」。こうした職務質問は憲法違反だとして、外国人の男性3人が国などを訴えた裁判の第3回口頭弁論が19日、東京地裁で開かれた。原告らを職務質問した際の記録が存在しているかどうかについて、東京都と愛知県は「何も資料はなく、警察官の記憶に基づいている」と回答した。

原告代理人の谷口太規弁護士は裁判後の集会で、「後から、実はこんな情報がありましたと言うことは難しくなった」と成果を述べる一方、現状の職務質問は「完全にブラックボックスの中」にあると指摘。「後から正当性をチェックできない」として、職務質問の記録を作っていないことを批判した。次回は11月26日に裁判が開かれる。

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