「改正入管法施行反対!」
「監理措置制度反対!」
「改正入管難民法」の施行が6月10日に迫る中、施行に抗議するデモが28日、全国7カ所で一斉に行われた。東京では、130人の市民が、上野公園から御徒町のまで約1キロを練り歩いた。
「入管職員は暴力をやめろ!」「ウィシュマさん事件の真相究明!」「永住資格の取消反対!」「強制送還人権侵害!」
ゴールデンウィークとあって、海外や観光客でごったがえす上野駅周辺。夏日の強い日差しの中、入管の対応を批判するシュプレヒコールがこだました。
「改正入管難民法」では、ビザのない外国人が入管施設に収容される代わりに、市民が監理人となり、外国人の生活を監視し、入管庁に報告する義務を課す「監理措置制度」が始まる。この制度について、難民支援団体BONDの真栄田早希さんは、「私たちは支援者でありスパイじゃない。運用は現実的でない」と声をあげた。
難民人権問題に取り組む指宿昭一弁護士はデモ後のスピーチで、入管庁の姿勢は、「(前と)何も変わっていない」と批判。「(入管は)日本の愚かな市民はすぐに忘れるだろうと思っている」「それに乗ってはいけない!」と訴えた。
全国一斉デモを呼びかけたのは「入管の民族差別・人権と闘う市民連合」。東京をはじめ、大阪や名古屋、札幌、広島、岡山、高知で行われた。