性の多様性を可視化するパレードイベント「東京レインボープライド」。20日と21日の2日間、東京の渋谷で行われ、21日にはこれまでで最多となる1万5千人が参加した。
すべての人が差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく生きていくことができる社会の実現を目指そうと、毎年開催されているこのパレード。今回は、民間企業の参加が目立った。
「1人ひとりがありのままでいられる職場へ」「企業から変わる」
参加者は、色とりどりのプラカードが旗を振り、「ハッピープライド!」などと声を上げながら、渋谷の街を練り歩いた。
性的マイノリティへの理解を促進する企業研修を行なっている株式会社アウト・ジャパン代表の代表・屋成和昭さんは年々、企業でも関心が高まっていると指摘。トランスジェンダーに対応したトイレに関する相談が増えるなど、企業の間でも、性的マイノリティへ配慮する傾向が強まっているという。
また、LGBTなどの子どもや若者の居場所づくりをしている一般社団法人にじーず代表の遠藤まめたさんは、「子どもの当事者が生きる場所というのは日本の中ではまだまだ少ない」と指摘。「昔に比べれば良くなったというのはあるが、子どもたちにとっては昔がどうかでなく、今が大変だ」として、差別にさらされ、苦しい思いをしている子どもへの支援の必要性を訴えた。