福島第一原発事故から１３年となった３月１１日、追悼となお続く原発事故による被害や原発再稼働などに抗議する１４１団体が賛同し、東京電力本店前で抗議行動を行った。
原子力緊急事態宣言が発令された１９時３分に集まった市民らが黙祷を捧げた後、参加者らは次々に抗議の声をあげた。たんぽぽ舎共同代表の山崎久隆さんは国内の現状を「独裁国家と同じで国家的に決められたことを私たちは押し付けられるだけ」と指摘。「（福島の）被災した人たちを中心としてどするか話し合うという当たり前のことができない国」と批判した。福島原発被害東京訴訟団の鴨下全生さんは「被害の発信を伝えるのはつらい」と涙ながらに述べたうえで、「ただ、口を閉じてしまったら、この被害は伝わらなくなってしまう」「復興とか絆という美談で被害を覆い隠すことなく被害の発信を続けたい」と力を込めた。
