全国6つの裁判所で争われている「同性婚訴訟」の弁護団や支援者らがバレンタインデーの14日、東京都港区のJR品川駅でチョコレートを配るキャンペーンを行った。この日は、同性婚の法制化を求める訴訟の全国一斉提訴から5年の節目。「みんなの数だけ結婚の形がある」と書かれたチラシを街頭を歩く人に配布した。
「結婚の自由を全ての人に」を合言葉に、全国で争っている「同性婚訴訟」。北海道訴訟弁護団の須田布美子弁護士は「同性間で結婚できない現状を一般の方が一瞬、考えてくれる時間ができたら嬉しい」とキャンペーンの意義を語った。
品川駅を選んだ理由について、会社員が多いからと語るのは、企画した松中権さん。同性婚訴訟を支援している団体で理事を務める松中さんは「同性婚への賛成割合が低い中高年層に同性婚訴訟を知ってもらいたい」と述べ、「(受け取った方から)頑張ってね、と声をかけてもらえて嬉しかったです」と声を弾ませた。
同性婚をめぐっては3月14日、東京二次訴訟の東京地裁判決と、国内で初の高裁判決となる北海道訴訟の札幌高裁判決が言い渡される。