21年3月に、名古屋入管施設内で死亡したスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんの遺族と交流のある難民支援団体らが先月27日、名古屋地方検察庁に入管職員への起訴処分を求め1万筆を超える署名を提出した。
同月29日、支援団体のひとつである「BOND ~外国人労働者・難民とともに歩む会~」に経緯を取材中、名古屋地検が事件に関わりのあった職員十三人全員を不起訴とする速報が入った。これを受けてBONDの真栄田早希さんは「これでは入管で何が起きても不起訴になってしまう」「わたしたちは絶対に許しません」と語気を強めた。
22年6月に名古屋地方検察庁は職員全員を不起訴とする決定を下したが、同年12月、名古屋第一検察審査会は不起訴不当を公表していた。