福島第一原発のALPS処理水を海洋放出する日程を決める閣議にあわせ、市民らが22日午前、官邸前で緊急の抗議行動を行なった。福島県などをはじめ、約100人が「岸田首相は約束を守れ!」「海洋放出やめろ!」と声をあげた。
福島県の富岡町から神奈川県に避難している古川好子さんは、「(政府は)トリチウムだけを取り上げているが、(処理水には)他の核種も含まれている。それらを全て公開した上で、議論すべきだ」と怒りをあらわにした。古川さんは岸田首相が福島第一原発を訪問した際には、原発に近い国道6号線でも抗議行動をしたという。
また、アクションを呼びかけた原水爆禁止日本国民会議事務局長の谷雅志 さん「他の原発のトリチウムを含んだ処理水とは全く別物だと考えている。原発事故により生じた汚染水というのは前例のない汚染水」と、安全性について疑問を呈した。