LGBTQ 理解増進法が施行されてもなお止まないLGBTへの誹謗中傷をめぐり、当事者団体が25日、新宿駅前で緊急のアピール行動を行い、70人が参加した。
性別移行してから15年という依田花蓮さんは「こんなつらいことは、今までの人生でありませんでした。はっきり言って今が一番生きづらいです」と心情を吐露。映画監督の東海林毅さんは「”LGBT差別なんかない ” と言うような人がいます。ほんとにいい加減にしてください」と語気を強めた。
今月12日、LGBTQコミュニティを応援していたタレントのryuchellさんが27歳の若さで自ら命を絶ったことをうけ参加者らは1分間、黙とうした。
トランスジェンダー・ジャパン共同代表の畑野とまとさんは「女性ホルモン投与が悪かったのでは」との世間の憶測に「そんなことはない」と反論。自身や友人・知人の経験を語りながらトランスジェンダー女性として生きていくのがいかに大変かを訴えた。
トランスジェンダー・ジャパン共同代表の浅沼智也さんは「ryuchell さんはご自身のセクシュアリティを明確にしているわけではありません。ただ、少なくともLGBTコミュニティを応援してくださった一人」と前置きしたうえで、「ryuchellさんのように自殺という選択肢がないような社会に変えていくために、声をあげ続けたいと思います」と述べた。