JR東海が2027年の開業を目指すリニア中央新幹線をめぐり、リニア沿線の住民らが工事の認可取り消しを求め、国を訴えていた裁判で18日、東京地裁は請求を棄却した。判決が言い渡されると傍聴席からは「不当判決だ!」と怒りの声が飛び交った。
判決後の記者会見で原告団長の川村晃生さんは「主文だけをわずか1分もかからない時間で言い切って、これといった判決理由を示すことなく終わってしまった」「大ざっぱな判決」と批判した。弁護団事務局長の横山聡弁護士は「(事故で)被害者が出たとき、まともに対応できるのか」と憤り、「高裁でなんとか覆したい」と述べた。原告側は東京高裁に控訴する方針だ。