戸籍上同性どうしのカップルが婚姻の法制化を求めている訴訟をめぐり 、東京高等裁判所で23日、東京一次訴訟の控訴審第1回口頭弁論が行われた。 第一審では戸籍上同性カップルが家族になるための法律がないのは違憲状態と判断された一方で、法の下の平等を定めた憲法14条1項は合憲と判断したことなどを不服として、原告側が控訴していた。
原告の小野春さんが意見陳述し、「ご近所、会社の皆さんは受け入れてくれている。」「社会は変わっているのに、制度だけが変わらない」と涙ながらに婚姻の法制化を求めた。同じく原告の小川葉子さんも、同性婚の今後について、「絶望ではなく希望を求めます」と裁判長に強く訴えた。
争点は婚姻と別制度を作るかの可否
期日後の会見で、原告代理人の中川重徳弁護士は、地裁判決で婚姻と別制度でよいとした判断に触れ、「別制度ではなく、婚姻が必要ということを認めさせることが控訴審の焦点」と述べ、「裁判所に”婚姻でないとだめ ” ということ書いてもらうことを目指したい」と力を込めた。