政府は３月７日、ビザの切れた外国人らの早期の送還などを目的とした入管難民法を閣議決定した。これを受け、国会議事堂前では、難民支援者らが緊急の抗議行動を行い、１００名以上が駆けつけた。
入管問題について取組む指宿昭一弁護士は、斎藤健法務大臣に向けて「法務大臣は、廃案になった前回の難民入管法と大きく変わったというが、何も変わっていないじゃないか。ちゃんと法案読んだのか！」と批判。難民支援をしているという学生は、名古屋入管で死亡したウィシュマさんの遺族に何も説明もできない状態での閣議決定し、国民のみなさんにご理解いただく、という国の姿勢に「ふざけるな！」と怒りをあらわにした。
難民入管法改正案が通過した場合、難民申請は２回までという上限がつく。先月、３回目の難民申請が却下されたというミャンマー現政権に対する反対活動をしているミャンマー人の参加者は、「送還されたら絶対に殺される。どうしたらいいのか」と戸惑いをみせた。
