渋谷区の野宿者排除に区民が抗議文提出
渋谷区が昨年10月以降、区内の公立公園を封鎖し、野宿者を排除したことに対し17日、渋谷区民3人が区に抗議文を提出した。
抗議文を提出したうちのひとりで50年以上渋谷区内に住んでいる女性は、要望書を提出した理由について、「渋谷区が野宿者を排除していることが、区民として耐えられなかった」と説明。10年前、渋谷駅から徒歩5分にある宮下公園を封鎖した際、機動隊を使った野宿者の排除が行われたが、渋谷区が再び再開発を理由に野宿者を排除していることに、強いショックを受けていたとしている。区はダイバーシティーと唱えるなら、野宿者の人権も考えるべきだと批判する。
また今月、アノニマスと名乗るハッカー集団による渋谷区へのサイバー攻撃により、一時的に渋谷区のホームページにアクセスできなくなった際、渋谷区がツイッターで「本件に関する無責任な発言等には十分にお気をつけくださいますよう、お願い申し上げます。(原文ママ)」と投稿したことにも反発。「自治体という公的な機関が、相手を特定することなく発信していたんですよね嫌だし怖かった」と批判した。