東京電力福島第一原発事故後に福島県で行われている「県民健康調査」の検討委員会が15日、福島市内で開かれ、新たに8人が甲状腺がんと診断された。これまでに、県の検査によってがんと診断された子どもは284人となった。
今回、新たに公表されたのは2021年9月30日から2022年3月31日までに明らかになったデータ。従来は3ヶ月ごとにデータを公表してきたが、新型コロナウィルス感染症の影響による検査間隔の変化や、検討委員会の頻度が減っていることから、半年のデータがまとめて公表された。
それによると、4巡目が2人、5巡目が5人、節目検診は3人の計8人が、新たに甲状腺がんの疑いがあると診断された。2017年12月までにがん登録で把握された集計外患者43人を含めると、手術後の確定診断で良性だった1人を除いて、がんと診断された患者はこれまで326人となった。また、診断後に手術を受け、がんと確定した患者は、2巡目で1人、4巡目で2人、5巡目で4人、節目検査で4人の計11人で、これまで237人ががんと確定したことになる。
資料
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-45.html