自民党の国会議員が多数参加した「神道政治連盟国会議員懇談会」の会合で、LGBTQなど性的少数者に対する差別的な冊子が配布されていた問題で、当事者や支援者が7月4日、自民党本部前に集まり抗議デモを行った。冊子には、「同性愛は精神の障害、または依存症」など誤った差別的な内容が記載されていた。
冊子を入手して、問題を指摘したライターの松岡宗嗣さんは「冊子を読んで本当に驚愕しました。いつまでこんな非論理的でめちゃくちゃな考えによって私たちは差別され続けなければならないのでしょうか。」と述べた。
また抗議を呼びかけた1人Wineさんは「なぜ共同発起人になったか。それは、差別に加担したくないから。(差別をなくす)お手本となるのは、先ずは(自民党が)冊子の内容を否定すること。国会議員の皆さんは日本の中で力を持っています。なんのためにその椅子に座っているのか、よく思い出してください」と力を込めた。同じくデモを呼びかけたアンドロメダさんは、「LGBTQを差別するな」と声をあげた。
「同性愛と同性婚の真相を知る」
問題となっている冊子には差別的な文言が並んでいる。
「同性愛は心の中の問題であり、先天的なものではなく後天的な精神の障害、または依存症です」
「個人の強い意志によって依存症から抜け出すことは可能なので、同性愛からの回復治療の効果が期待できる」
「世界には同性愛や性同一性障害から脱した多くの元LGBTの人たちがいる」
「LGBTの自殺率が高いのは、社会の差別が原因ではなく、LGBTの人自身の悩みが自殺につながる」
「性的少数者のライフスタイルが正当化されるべきでないのは、家庭と社会を崩壊させる社会問題だから」
「個人の強い意志によって依存症から抜け出すことは可能なので、同性愛からの回復治療の効果が期待できる」