LGBTQ
2022/06/30 - 09:40

企業が同性婚の法制化を求めるデモ

英国発の企業、ナチュラルコスメブランド『LUSH(ラッシュ)』が、ストーンウォールの反乱の日として知られる6月28日、東京と大阪で、同性婚法制化を求めるサイレントデモを行った。また、『公益社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に』、LGBT支援団体、同性婚訴訟の原告などがこのデモに駆け付けた。

4人のオペラ歌手が、「人の人生のうち、一年の価値を計測する方法」は何かを問い続け、最後には「愛情で測ろう」と結ぶ歌、「Seasons of love」を熱唱すると、新宿駅を行き来する一般人が立ち止まり、手拍子する姿も見えた。

「 結婚の自由をすべての人に 」訴訟(同性婚訴訟)が大阪地裁判決で合憲と判断されて以降、同性婚賛成を明確に示した企業は初となる。ラッシュの小山大作さんは「大阪の判決は残念な結果になったが、声を上げることの大切さがわかる機会になった」とした上で、「このタイミングにデモを通じて声をあげることの大切さ。たまたま道を通った方たちがデモを見てどう思うのかというこキッカケを作らせていただいた」とデモを呼びかけた理由を述べた。


デモに参加していた同性婚訴訟原告の小野春さんは「大阪判決で辛い気持ちになった方が多かったと思うけど、直ぐに声をあげて、こういう企画をしてくださったのはありがたかった。一緒に応援してくださる方がこんなにいるんだというのを見ることができたので、励まされて頑張ろうという気持ちを持つことができました」と感謝を述べた。

LUSH新宿店のビジョンには 「 結婚の自由をすべての人に 」 を啓蒙する映像が流れている

ストーンウォールの反乱の日

1969年6月28日、ニューヨークにあったゲイバー「ストーンウォール・イン」が、警察による踏み込み操作を受けた際、そこに居合わせたLGBTQ当事者たちが初めて警察に真っ向から立ち向かって暴動となった事件。ここからゲイ解放運動が一気に広がりを見せ、LGBTの歴史において変革の始まりとなった象徴的な出来事として世界中で知られている。

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