東京・日比谷公園で4月10日、ミャンマーの新年を祝う「東京ダジャン」が開かれた。軍事クーデターから1年が過ぎたいまも、ミャンマーでは国軍による弾圧が続いていて、訪れた人たちは1日も早く平和と民主主義が実現してほしいと願った。
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ミャンマー暦で今年は4月17日がミャンマーの新年となる。ダジャン(水かけ祭り)とは、1年の災厄を水で洗い流し新しい年を迎えようという風習だ。「東京ダジャン」は30年以上の歴史があり、去年、おととしと新型コロナや軍事クーデターの影響で開催されず、3年ぶりの復活となった。実行委員のミンスイさんは「ミャンマー国内では国軍による虐殺や弾圧が続いていて、まだ祝う気分ではなかったが、平和と民主主義の実現を願って今年は開催することにした」と話す。”民族を超えて団結しよう”と、少数民族も初めて参加しての開催となった。
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会場には80の屋台が並び、ミャンマーの家庭料理や民族衣装などが販売された。売り上げは空爆などで住む家を追われた避難民の支援などにあてられるという。ダジャン祭りは全国で開催され、沖縄(17日)、静岡(24日)、名古屋(5月22日)で今後開催が予定されている。