ビルマ(ミャンマー)
2022/02/02 - 22:23

ミャンマー国民の声を聞いて~軍事クーデターから1年で抗議

ミャンマーの軍事クーデターから2月1日で1年となった。東京の総理官邸や外務省、ミャンマー大使館周辺などでは在日ミャンマー人など数百人が集まり、「アウンサンスーチー氏を解放しろ」「日本政府はミャンマー国民の声に耳を傾けて」と訴えた。

サッカー元ミャンマー代表GKも参加

外務省前には平日にも関わらず、300人をこえる在日ミャンマー人や日本の活動団体などが集まった。ミャンマー国内ではこの日、国民が外出しないことで軍に抗議の意志を示す「沈黙のストライキ」が行われていた。その代わりに日本で声をあげようと、デモ参加者は「アウンサンスーチ氏、ミャンマー国民を解放しろ」と2時間にわたって声をあげつづけた。参加者の中には、去年、サッカーワールドカップ予選で来日した際に難民申請したピエ リヤン アウン選手の姿もあった。

主催したグローバル・ミャンマー春革命のメンバーは「クーデターから1年たったいま、状況は悪化する一方。日本政府はミャンマー国民の声にちゃんと耳を傾けて、国際社会として責任ある行動をしてほしい」と訴えた。

もう いい加減、日本政府は答えてください

夜には総理官邸前に日本のNGO団体の呼びかけで、およそ50人が集まり、日本政府や企業などにミャンマー国軍へと流れている資金を断つよう対応を求めた。呼びかけたのは『ミャンマー国軍への資金源を断て』アクションを続けてきた、メコン・ウォッチなど5団体。クーデター直後から、8度に渡り要請書を政府関係機関に提出してきたが、今に至るまで日本政府の”静観”する姿勢は変わっていないと批判した。

抗議アクションに参加した在日ミャンマー人は「ミャンマーの国民を殺している国軍を潤しているのは、日本政府ではないのか」「若者たちは、いま、未来が全然みえない状態。もう、日本政府はいい加減、政府としてどうするのか答えてください」と涙ながらに訴えた。

ミャンマーの人権団体「政治犯支援協会(AAPP)」のまとめでは、2月1日時点で1507人が軍の弾圧によって犠牲となっている。

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