豊洲市場のオープンが来週に迫る中、移転に反対する築地市場の関係者が3日、農林水産省に対して申し入れを行った。汚染水や渋滞問題などが解決していないとして、移転を延期するよう都に勧告するよう求めた。
申し入れを行ったのは、仲卸業者などでつくる「築地市場営業権組合」と、「築地女将さん会」。農林水産省卸売市場室の武田裕紀室長に要請書を手渡し、このまま移転を進めれば、適正かつ健全な運営が確保できないとして、東京都に移転延期の勧告をするよう求めた。
2団体は、豊洲市場のマンホールから汚染した地下水が噴出している問題や土壌汚染対策などが解決していないと指摘。また建築物の構造や駐車場が足りないといった課題が山積し、混乱は必至だとして、卸売市場法第51条に基づいて、問題が解決するまで移転を延期するよう、東京都に勧告することを要請した。
東京都の予定では、10月6日を最後に築地市場は閉鎖となり、10月11日に豊洲市場がオープンする。
10月6日に閉場する築地市場