東京電力福島第1原子力発電所事故から9年目を迎えた11日、東京都千代田区にある東京電力本店前には、市民が集まり「原発事故は終わってないぞ」「再稼動反対」と抗議の声を上げた。
抗議を呼びかけたのは「反被ばく首都圏アクション実行委員会」。東電前に約100人が集まり、「東電経営陣は責任取れ」「放射能汚染水、海に流さないで」とかかれたプラカードを掲げて参加者が次々と抗議した。
原発事故後から毎月1回、東電本店前で抗議行動を続けているたんぽぽ舎の柳田真さんは「福島で大惨事を起こしたが、原発やめようとなっていない。反省していない」と東電への怒りの声を上げた。2011年に郡山市から神奈川県に避難した松本徳子さんは、2年前に住宅提供の支援を打ち切られた。「当時12歳の子どもが21歳になって仕事をしている。子どもは変わったが、社会は変わっていない。強引な帰還政策で支援をなくし、苦しんでいる人たちがいる。弱者を救いあげて欲しい」と語った。