オリンピック
2021/07/30 - 11:27

「五輪はいらない!」〜五輪の中止求め反対デモ

7月23日に開会式を迎えた東京2020オリンピック。新型コロナウィルス感染症の感染拡大が懸念される中、世論を跳ねつけるように始まった。開会式が開催されるオリンピックスタジアム(国立競技場)が改築される前、周辺には公園やアパートがあり、暮らしがあった。行政代執行など権力を使って人々を強制的に排除して建設された競技場で、コマーマリズム一色のスポーツイベントが行われる。

「五輪反対」
「五輪より生命をまもれ」

開会式の行われる2時間前、五輪の中止を求める市民ら約700人がデモ行進を行った。渋谷区のJR原宿駅から、国立競技場に近い代々木付近まで、思い思いのプラカードを掲げながら、「オリンピックはいらない」「復興五輪は嘘っぱちだ」声をあげ、太鼓のリズムに合わせながら、渋谷の街を練り歩いた。

デモのコースをめぐっては、主催者は1年前から、国立競技場により近い公道でデモ行進をしたいと、警察に申請をだしていた。しかし、申請書のコースは許可されず、会場からははるかに遠い場所での抗議行動を余儀なくされた。

五輪予算の多くは実は、テロ防止を名目とした警備費が占める。この日も、デモの参加人数を上回るような大勢の機動隊や警察官が投入され、機動隊の指揮車の上には、ハンドスピーカーで大きな声を出す、いわゆる「DJポリス」も登場。デモ行進後に、五輪中止を掲げてスタンディングを行った千駄ヶ谷駅には、警察官がずらりと並ぶ物々しい雰囲気となった。

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