2010年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされ、惜しくも受賞は逃したものの、アメリカでは『ザ・コーヴ』を上回る大ヒットを記録した『フード・インク』。農業の工業化問題に鋭く迫ったこの作品は、これまで決して見ることのなかった食品業界の衝撃的なカラクリを見事に暴いている。
距離的には近い国内で生産された食品より、外国産の食品が安いのはなぜか?同じ食品でに価格にこれほど差がうまれている背景には何が隠されているのか?農業が巨大企業の下で行われるようになってしまった現代では、その異常性の根本さえ私たちの目には見えない。
しかしこの作品を見ると、“ついつい手にとってしまう安くて手ごろな食品”を見る目が変わる。毎日、口にしている食品が、どんな風に農薬を浴びて作られているのか。どんな精肉工場でどのように処理されているのか―。「知らなかった」では済ませられなくなること間違いなし。「観れば必ず今日のごはん選びが変わる、フード・ドキュメンタリー」
監督:ロバート・ケナー(2008年/アメリカ/94分)
◆食の社会見学シリーズ◆
第1弾 アメリカ編『フード・インク』&第2弾ヨーロッパ編『ありあまるごちそう』
『フード・インク』1月22日(土)、全国順次ロードショー
『ありあまるごちそう』2月19日(土)、全国順次ロードショー
公式サイト
『フード・インク』
http://www.cinemacafe.net/official/foodinc/
『ありあまるごちそう』
http://www.cinemacafe.net/official/gochisou/