国内の新型コロナウイルスの感染者が、一日で過去最多の2200人を超えた18日、国際オリンピック委員会(IOC)と東京五輪2020組織委員会は、五輪の準備状況を確認する調整会議を終了後、記者会見を開いた。IOCのジョン・コーツ調整委員長は「五輪開催に自信がある」と発言し、来年夏の開催を強調した。
五輪の進捗状況を確認する調整会議「IOCプロジェクトレビュー」は、16日から18日までの3日間開かれた。今回議論の中心となったのは、コロナ対策だ。
組織委員会の武藤敏郎事務総長によると、今回議題に上がったのは、選手や関係者の出入国のルールや、選手の定期的なスクリーニング検査、競技ごとの感染防止対策、陽性の確定診断の手順、選手のソーシャルディスタンスの確保、選手村の滞在日数の短縮など。
しかし、東京五輪に参加する選手は約2万人、職員やボランティアなど大会運営スタッフは約16万人にも上るが、検査の主体や場所などは何も決まっていない。武藤事務総長は「今回は議論の論点整理を行った。予算確保のために、12月中に中間整理を出したい」と述べた。
東京五輪2020組織委員会の森喜朗会長は「開会式の入場行進は、ソーシャルディスタンスの確保が難しい。今までと違ったものになる。結論は出てないが、こだわっている」と話した。