福島第一原発事故
2021/03/03 - 16:34

「戦没者の遺骨を辺野古埋め立てに使うな」沖縄で抗議のハンスト

動画撮影 森の映画社 編集 OurPlanet-TV

沖縄戦で亡くなった戦没者の遺骨収集を行っているボランティア団体「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんが3月1日から、沖縄県庁前の広場でハンガーストライキを始めた。戦没者の遺骨が眠っている土地の土砂による辺野古埋め立てに抗議している。

「戦没者の遺骨を埋め立てに使ってはいけません」
「これは人道上の問題です」

3カ月間の戦闘で20万人が亡くなったとされる沖縄戦では、今も多くの遺骨が未収集の状態にある。とくに激しい地上戦が繰り広げられた沖縄本島南部では、多くの住民や日本兵が命を落とし、今も戦没者の遺骨が地中に残されている。具志堅隆松さんは40年前から、こうした戦没者の遺骨を収集し、遺族のもとに返す活動を展開してきた。

ところが、防衛省は2020年4月、埋め立て予定の海域で見つかった軟弱地盤の改良工事を実施するため、膨大な土砂が必要となったことから設計変更。沖縄本島南部の糸満市と八重瀬町などからも土砂を調達する計画が加わった。

そんな中、昨年11月、具志堅さんたちが遺骨収集をしていた地域で、突然、森林の伐採が発覚。具志堅さんらは、戦没者の遺骨が含まれた土砂で米軍基地の埋め立て工事を行うのは、「戦没者に対する冒涜だ」と沖縄防衛局に計画中止を求めたが、回答を得られなかったという。

沖縄防衛庁のかなくなな対応に具志堅さんはハンガーストライキを決意。「少しでも多くの人にこの事実を知って欲しい」と話す。また玉城デニー沖縄知事に対しては、戦没者の遺骨が見つかっている糸満市米須の採石事業に関し、事業の中止命令を出すことを求めている。ハンガーストライキは、沖縄県庁前で3月6日まで続ける予定だ。

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