東京オリンピック開幕まで1か月。東京の都庁周辺では、コロナ禍での大会開催に反対する市民団体の呼びかけでおよそ850人が集まり、大会中止を訴えた。
集まった市民らはプラカードを手に「オリンピックやめろ」「中止だ中止」などと上げながらJR新宿駅までの1キロ余りを行進。
開催中止を訴える中には、福島県浪江町「希望の牧場」代表の吉沢正巳さんの姿も。吉沢さんは東京電力福島第一原発事故によって、避難区域に残された牛たちを集め、この10年間 世話を続けてきた。「カウ・ゴジラ」と呼ぶ街宣車で福島からかけつけ、東京五輪反対を訴えた。
一方、デモ付近では五輪開催を訴える別の団体が「そんなに集まれるんだったら五輪、できるんじゃないですか」「五輪賛成」などと訴えた。
取材・撮影 西中誠一郎