東京電力福島第一原子力発電所の作業員の長期健康管理について話し合う厚生労働省の検討会は17日、原子力発電所で事故が起きた際、緊急対応にあたる作業員の被曝線量の上限を、現行の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げるべきだという報告書をまとめた。
福島第1原発事故でも、3号機の格納容器圧力が異常上昇した3月14日未明に、ベント作業などの必要性から、作業員の被曝限度を100ミリから250ミリシーベルトに引き上げた経緯がある。
厚労省は、今後パブリックコメントの募集や労働政策審議会、原子力規制委員会の放射線審議会などを経て、今秋をめどに電離放射線障害防止規則を改正する方針だ。
関連サイト
厚労省・東電福島第一原発作業員の長期健康管理等に関する検討会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-roudou.html?tid=235964