「肋骨を骨折した」
「後遺症で手足がしびれる」
辺野古の新基地建設に反対する市民らが28日、会見を開き、抗議活動中に機動隊員や海上保安官から暴力を受けて、刑事告訴したと公表した。
告訴したのは、辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前や、海上などで抗議している市民4人。告訴をした大畑豊さんは、昨年5月、新基地建設のための石材の搬出場所となっていた本部港で抗議をしていた際、機動隊に後ろから体当たりされ、首をひねり救急搬送されたという。警察に申し立てても、機動隊員の暴力が改善されず、告訴に踏み切ったという。
他の3人も、「肋骨を骨折した」「頚椎を捻挫してけがを負った」と主張。今年1月から2月にかけて、それぞれ警察署や那覇地検に告訴状を提出し、受理された。
沖縄の抗議現場で市民の救護活動を行うの看護士らによると、昨年4月の座り込み行動では、機動隊員とのもみ合いなどにより、1週間で75人に打撲や傷の手当てを行ったという。大畑さんは、「どんどん状況が悪化していくことを危惧している」と市民の抗議活動への暴力を止めるように訴えた。