東京電力福島第1原発事故を受け、東京電力幹部や国の責任者を刑事告訴した「福島原発告訴団」が22日、東京地検に対して、東電への強制捜査・起訴を求める上申書と4万265人分の署名を提出。東京地検前には、全国から告訴人や支援者など600人が集まり声を上げた。その後、東電に対して要請書を提出し「東京電力は自首しろ!」と訴えた。
「福島原発告訴団」は、昨年3月16日に福島県民を中心に結成。福島県民だけで構成されていた第一次告訴には約1400人が参加し、6月11日に福島地方検察庁に告訴状を提出し、8月1日に受理。地震・津波対策を怠って事故を発生させ、住民を被曝させたなどとして、東電の勝俣恒久前会長、経産省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長、原子力安全委員会の班目春樹委員長ら33人の刑事責任を追及している。全国各地に参加を呼びかけて、11月15日に行われた第二次告訴では、告訴人は1万3000人に膨れ上がった。
この日、東京地検前には全国の告訴人と支援者ら600人が集まった。福島原発告訴団の代表者3名と弁護士3名が東京地検に対して、上申書と署名を提出。東電への強制捜査と一刻も早い起訴を迫った。この日のために福島県から来た蛇石郁子さんは、「原発震災以来、ずっと苦しみの中にいる。今すぐ起訴してください」と訴えた。告訴団の河合弘之弁護士は、「東電が刑事処罰されないというのは不正義である」と強制捜査と起訴を強く求めた。
告訴団はその後、東京電力本社に向かい、東電の廣瀬直己社長宛に要請書を提出。要請書では、東電が加害者であることを自覚し自ら進んで真相を明らかにし、罪を認め刑罰を受けることを求めている。要請書は広報部の會田満男所長が受け取った。大熊町で農業を営んでいた渡部さんは「あたなたちに強制避難させられたんだ。放射能汚染された土地を今すぐ返して欲しい。東京電力は自首しなさい」と訴えた。
福島原発告訴団
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