東京電力福島第一原発事故に関連して、関東地方の保護者らが7日、子どもたちの健康診断を求める請願署名6万7000筆を国会議員に手渡した。署名は今国会会期中に、衆参両議院議長宛てに提出される。
署名を提出したのは、茨城県・千葉県・埼玉県の保護者のグループ36団体でつくる「放射能からこどもを守ろう関東ネット」。茨城、千葉、埼玉など福島県以外の地域でも、放射能汚染にさらされているとして、子どもたちの甲状腺検査など健康診断の実施を求めている。
2012年6月に議員立法で成立した「原発事故子ども・被災者支援法」では、子どもが放射線による健康への影響を受けやすいことを踏まえ、国が責任を持って対策を行うとされている。しかし、政策の具体的な枠組みを決める「基本方針」が策定ないまま、間もなく1年を迎えようとしている。このため、支援の対象となる地域も未だに決まっていない。請願では、被ばく線量が年間1ミリシーベルトを超えた地域を支援対象地域にすることも求めている。
「放射能からこどもを守ろう関東ネット」代表で、松戸市在住の増田薫さんは、「子どもが被ばくをしたのは事実。子どもたちの健康調査を早期に行い、経年して見ていくことが大事」と訴えた。
関連サイト
放射能からこどもを守ろう関東ネット
http://kodomokanto.net/
【YouTube】健康診断求め請願書提出~茨城・千葉・埼玉の保護者
http://www.youtube.com/watch?v=pYyzhxrjPic