平昌五輪を開催した韓国から「反五輪トーチ」がやってきた。東京五輪のメインスタジアム新国立競技場前で21日、日本の市民グループに引き渡された。
「反五輪トーチ」は2010年、冬季五輪開催に反対するバンクーバー市民が、環境破壊や貧困層の追い出しなどに反対する中で発案。以来、2014年のソチ、2016年のリオ、2018年の平昌と、五輪に反対する市民の間で受け継がれてきた。トーチに見立てたのは、トイレが詰まった時に使うラバーカップ(スッポン)。柄には、五輪開催国の言葉で、「オリンピック反対」「貧困なくせ」と書かれたリボンが結ばれている。
この日は、建設の進む新国立競技城前で、トーチを引き渡すセレモニーが開かれ、路上で「反五輪」と揮毫するパフォーマンスも行われた。トーチを手渡したのは、平昌五輪に反対してきた市民団体「平昌オリンピック反対連帯」のパク・ユンソンさん。パクさんは、平昌五輪の会場建設に伴い、原生林の樹木40万本が切りたいされたことに抗議の声をあげてきた。「五輪開催で引き起こされる多くの問題に対して行動して欲しい」とエールを送る。
一方、トーチを受け取ったのは、東京五輪に反対する市民グループ「『2020オリンピック災害』おことわり連絡会」のメンバーら。メンバーの一人、宮崎俊郎さんは、「今回は、福島県が聖火リレーの出発点で、全国の都道府県を回ることになっている。「五輪はいらない」と思っている人たちは、東京だけではなく全国津々浦々にいるはずなので、この反トーチをつないで、2020年に向けて反対の輪を広げていきたい。」と抱負を語った。